研究内容
研究のターゲット
安全工学 ⇒ 安全・安心
・災害現象の科学的解明
・信頼性の高い安全システムの構築
燃焼学
・基礎燃焼現象
・熱流体力学(化学流体力学)
最近の研究テーマ
ガス爆発に関する研究
密閉空間および開放空間内での爆発を想定したガス爆発の研究をおこなっています。特に,火炎伝ぱが加速すると,密閉空間の場合は圧力上昇速度が大きくなり,開放空間の場合は発生する爆風圧が大きくなります。そのため,火炎伝ぱの加速現象の解明や,ガス爆発影響度評価手法の開発を目的として、実験室規模から屋外で行うような大規模実験までおこなっています。
粉じん爆発に関する研究
空気中に浮遊・分散した可燃性粉じん雲中で、静電気等が発生すると粉じん爆発が発生します。粉体を扱う工場などにおいて発生可能性のある災害であり、急速な火炎伝ぱと圧力上昇を伴うため危険性の高い現象です。土橋研究室では,粉じん中の火炎伝ぱ機構の解明やサブミクロン(0.1〜1μm)粒子の粉じん爆発危険性の検討を目的として研究をおこなっています。
火災旋風に関する研究
火災旋風は,火炎と旋回気流の相互作用により発生し、火炎の挙動が変化する現象です。大規模な山火事などで確認されているほか,古くは関東大震災でも発生しています。火災旋風が発生すると、火炎高さが増大するだけでなく,燃焼消費速度や火災の拡がる速度も著しく増大するため,火災被害の拡大の原因となります。そのため,火災旋風の発生メカニズムや影響度を明らかにすることを目的として研究をおこなっています。